間々田陽紀

ブライアン・ウィルソン/約束の旅路の間々田陽紀のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

※父親との葛藤を話している時のブライアンの目元が微妙に揺れ動いていたのが気になしました。今でもブライアンの中では負の遺産として残っているのでしょうね・

※全体的に友人である元ローリング・ストーン誌の編集者であるジェイソンと、懐かしい街中をドライブしながらジェイソンがブライアンにインタビューをするスタイルで様々な事柄が語られて行きます。この演出方法は、とても良かったと思います。車の中でカーステレオから、インタビューに絡ませるかのようにその背景となる楽曲をチョイスして流していく。対面で仰々しいインタビュー形式での語りよりは、よっぽどスマートな演出となっていました。

※亡くなったバンドメンバーだった弟のカールの家には、寄らないで車の中に留まったブライアンが涙を流していました。やはり39歳という若さで溺死した弟のデニスのこともあり、弟たち2人に先立たれたのが辛かったのでしょうね。

※友人が亡くなったことを知らなかったブライアンがジェイソンからその話を聞かされた時の反応も、とても悲しそうで流れていた音楽も止めてくれとかなり動揺していたのがよく分かりました。長い間辛い病などと向き合いながら生きて来たブライアンにとっては、悲しすぎる現実と映ったのでしょうね。

※エンディングロールは関係者などの名称が流れていく横の画面に様々な画映像を同時に流してくれていたのは、ちょっとしたサービスでした。

※この映画の翻訳監修を萩原健太さんが担当していたとスクリーンに表示されていました。確かに翻訳の内容が当時の音楽事情等の実情とフィットしていたように思えました。
間々田陽紀

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