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ブライアン・ウィルソン/約束の旅路のokadunkのレビュー・感想・評価

3.8
タイトル:ブライアン・ウィルソン/約束の旅路
監督:ブレント・ウィルソン
ジャンル:ドキュメンタリー
初公開日: 2022/08/12
時間:93分
レビュー
昨年80歳を迎えたザ・ビーチボーイズのリーダーにして世界音楽史上最高の天才の一人、ブライアンウィルソンのドキュメンタリー映画。日本の音楽業界に与えた影響もものすごく大きく、細野晴臣や山下達郎などは。最初の衝撃は「ビーチボーイズ」といっていた記憶がある。日本におけるビーチボーイズの評価の低さに対するアンチテーゼとして行ったような気がする。
ブライアンウィルソンの半生を振り返る内容だが、ブルース・スプリングティーンにエルトンジョンがところどころでコメントを残している。
人類史上最高傑作である「ペットサウンズ」を作成したのだから、間違いなく天才である。スタジオを楽器のように扱い、多重録音で構成された「グッドバイブレーション」の制作秘話はものすごいと思った。ハーモニーを大事にするバンドなので、足し算がうまい作曲だと思う。素直にビートルズの「ラバーソウル」の影響を受けたことを認めているのもいい。
1970年代にはいり、精神的に不調になり、活動ができなくなりつつあった事情も本作を通じて、初めて知った。麻薬が原因で活動停止期間が生まれるのはマイルスデイビスも一緒だった。天才は天才で似たような道筋を辿ってしまうのかも知れない。精神科医ユージン・ランディに支配されていたというのも、日本の芸能界でも良く聞く話だ。
そして、デニスとカールの兄弟の死を体験していく。そして81歳の今も現役でスタジオに入り浸り、世界中でツアーをしている。
「本物の天才は死ぬまで活動を止めることができないの」というコメントが出てきたが、坂本龍一も死ぬ間際まで制作を続けていた。
ブライアンウィルソン、もし来日してくれるならば、次は絶対に行こうと思う。


出演者
ブライアン・ウィルソン
ブルース・スプリングスティーン
エルトン・ジョン
ジム・ジェームズ
ニック・ジョナス
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