ジョニマ

ブライアン・ウィルソン/約束の旅路のジョニマのレビュー・感想・評価

3.8
村上春樹や山下達郎のようなガチなビーチボーイズファンには感慨深い記録映画なんだろうなと思う。
だけど、ゴッド・オンリー・ノウズはデビィド・ボウイのカバーで初めて聴いたというような僕のような人間にとっては、それほどブライアン・ウィルソンに思い入れがある訳でもないので、違う見方をしてしまう。
一つは才能があるということが幸福とは大して繋がっていないということ。音楽の才能に恵まれたいという人は数多くいるのだろうけど、この映画を観ていると、それは決して幸福とはイコールではないことが痛感出来る。
それからもう一点は年寄りがロックンロールをするということの意味。僕は10代20代は音楽に埋もれて過ごしたけど、今はすっかり音楽から遠ざかってしまった。
音楽がそれほど自分に必要では無くなって来たと感じたからだ。
でも、この映画で嬉しそうに演奏するブライアン・ウィルソンを観ると、幾つになっても音楽って人生を豊かにするものかもしれないと感じた。
ストーンズだって未だにカッコイイもんな。
ジョニマ

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