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『83(原題)』に投稿された感想・評価

Jun55

Jun55の感想・評価

3.7
Under dogと言われていたインドが1983年のクリケットWorld Cupでの初優勝をテーマにしたドラマ。
インドにおける伝説的なクリケットプレイヤーで、当時の主将カピル・デヴを主人公とし、それをランヴィール・シンが演じる。

スポーツをテーマにした映画としては、人間ドラマよりも、よりクリケットの試合にフォーカスしているように思われた。
ドキュメンタリータッチをより意識したのだろうか。
インド映画では珍しくないが、2時間40分の長さをフルに生かし、World Cupの全試合を取り上げる。
その効果はあり、一戦一戦、盛り上がっていく様子が手に取るように分かり、その臨場感を体験できる。(英国の会場、インド国内共に)

ただ、それが故にか、ドラマ性のところでは、インパクトが弱い。
例えば、当時もインドは宗教、地域紛争があり、スポーツがインドを統一する、というメッセージが描かれているのだが、ストーリーへのインパクトはない。

ランヴィール・シンの演技は、やはり一流。
ただ、ディーピカの存在は必要?(残念)

クリケットの知識を持っていた方が楽しめるし、何よりも、この映画はインド人の愛国心を呼び起こす意図があるのだろうから、その点は、日本人であれば、感じ方も変わってくるのはやむを得ないのだろう。
(愛国心を意識した映画は、昨今のボリウッド映画の傾向でもあるが、個人的には、芸術性という観点からはプラスに働いているとは思えない。面白味を失っている)
同じ観点でいえば、この映画を観ることで、クリケット、インドのスポーツ史を学ぶことができるだろうし、インド人と親しくなる上では、観ておくべき(知るべき)映画といえる。
SONIA

SONIAの感想・評価

3.4
英語字幕。
実在したクリケット選手の話。
ストーリー自体は弱いチームが勝ちあがっていくという王道もので、それほどはっきりとした起承転結があるわけではない。当然ながらクリケットを中心に描かれている。

インドの国民的スポーツであるクリケットは時々映画の題材にもなるが、野球と似たところがあるため細かいルールはわからなくてもそれなりに理解できる。

2時間40分という比較的長めの作品で、しかも日本人にはなじみが薄いクリケットの話であるが、飽きることなく最後までテンポよく見れたのはやはり監督の力量ということか。

クリケットというスポーツにいかに国民が熱狂しているか、それによって一つになれるかということが正しく描かれている。

そして特筆すべきは主役のランヴィール・シン。
彼は演技力があると表現するよりは、様々な役柄になりきるのがとても上手だということ。雰囲気もご本人にかなり似せており、『ガリー・ボーイ』のラッパーを演じた同一人物とはとても思えないほどだった。実の結婚相手であるディーピカとのからみもよかった。
み

みの感想・評価

3.8
面白かった!ランヴィールシンとディーピカは良い