Sammy

こころの通訳者たち~what a wonderful world~のSammyのレビュー・感想・評価

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知人から教えてもらい鑑賞

思うところ色々ありとりあえず書き連ねます

身体障害や知的障害を持つ人と関わる仕事をしていて、その中で1番大変なのがコミュニケーション。普段健常者と言われる人と話す時って、なんとなくここまで言ったら伝わるよね?って感覚ありませんか?
この仕事を始めたとき、それがまずできなくて。特に知的障害の人と関わる時、コミュニケーションをするために自分の気持ちや置かれている状況を細かく説明すると伝わりやすい。この作業(?)を今までしたことがなくて、なんなら自分の気持ちをさらけ出すなんて普段の生活でしなくても生きていけるけど、ここではそうはいかなくて、葛藤していた。でもそうした対話を重ねるうちに相手の気持ちがわかったり、自分の思っていることが伝わったり、こころが伝わる瞬間って本当に嬉しかった。

この映画では視覚障害や聴覚障害をもつ当事者と平塚さんとはじめとするみんなが、さまざまな視点から一つの目標に向かっていく姿がとてもよかった。
みんな遠慮とかはなく真剣だからこそできたものだと思った。その様子をみることができてなんというか希望のようなものを感じた。

よくインクルーシブなんて聞く言葉ではあるけど、劇中で「街が優しくなった」とあるように、このような輪が広がっていく/様々な場所で起こっていくことが、本当の意味でのインクルーシブにつながっていくのでは、、と思った。

あと最後の石井さんの言葉もとても良かった。
Sammy

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