ミュージカル好きなのでWISHとの2択に悩むが、ウエスト・サイド・ストーリーでアリアナ・デボーズのダンスは金メダル級と感動させられたが歌は普通に上手い程度だったので感動させられる事は無かろうパスし、1年半以上の公開延期で倒産の危機もあったとプロデューサーが語っている本作を応援する為に劇場へ。
感想は観て良かったです。原作が"imaginary"でボッチを揶揄するWordであり日本ではマイナスのパワーワードのイマジナリーフレンドを想起させてしまい、更にジェネリックジブリと揶揄されるポノック作品ということで文句を言うのが当然という共通認識がなされているのて、高評価は負け戦にしかなりませんが、良く出来た作品だったと思います。
出だしは子供向けのヤバい奴を観てしまったかと思いましたが、ヴィラン登場から死が常に近くにある緊張感にさらされて登場人物達に感情移入させられました。ラストはベタな展開では有りますが、イマジナリーのマイナスイメージによるモヤモヤの解消、多くの伏線回収など秀逸な脚本で自分には刺さりました。（右斜め前のおば様はがち泣きしてました。自分も少し泣かされました。）
技術的にも3DCGと手書きとの融合は顔の肌色部分ののっぺり感は少し気になったが、日本ではトップレベルに上手くなされていて風景映像は美しく音楽も水準以上の手間暇かけた丁寧な良作だと思います。ポスターのラジャーは全く魅力無いですが、作品中の動いている各キャラはポスターよりは随分魅力的でした。
ジブリリストラ組のポノックさんには頑張ってそれなりの成果を出して日本テレビに買収してもらえればと願っております。勿論ポノックとしては安定した独立経営が理想でしょうが、ジブリ譲りの寡作と今日の客の入りでは難しいかと思われます。
以下はオマケ
メアリと魔女の花 星3.5
テレビで昨日やってたので、本日初めて観てポノック作品の映画を1日でコンプしました。キャラデザが若干△ですが、普通に面白かったです。（ロリコンのパヤオさんにちゃんとロリキャラの極意を教えてもらえなかった様です。）勿論ラジャーの方が自分には良かったです。ポノックさんがどうなるか不透明で書く機会が無くなりそうですので記しときます。
