スタジオポノック１作目の映画が
残念な出来だったので期待できないと
視野から外していた…というのは
私だけではなさそうな気がするのだけど
予告編を見て、絵がちょっと
ジブリっぽさを引きずってた前作からは
少し抜け出した感を感じて
そこで興味を持ち観ることにいたしました
なんとなく「リトル・ニモ」っぽい絵だな…
と予告編で思ったのですが
作品の内容というか雰囲気は
案の定というか「リトル・ニモ」に似ていて
我ながらやるなぁ…と思いましたわ（笑）
「リトル・ニモ」はストーリーはクソだけど
世界観と映像は大好きな作品でして
そんな私ですので
この「屋根裏のラジャー」は
とっても嗜好に合っていて大好きです！
今年観た映画ではベスト4にランクインです
主人公のラジャーくんが
ヒロイン・アマンダの想像上のお友達である
というのをアマンダもその母も
ハナからわかってます！という前提で
ネタバレしたところから始まって
それがけっこう衝撃的で
ここから、どうやって話進めるのか？
と、思ったら序盤からかなり
ショッキングな展開で
どうなることやら心配しながら観ましたです
いづれ親友の子どもから
忘れられていくことが運命づけられている
想像上のお友達イマジナリーのお話は
トイ・ストーリー3を思い出し
それはそれは胸が苦しくなるような事が
次から次へとありまして
とてもせつなくなる作品
華やかなアクションみたいのより
人物の心の動きなんかを
丁寧に描いていて
ファンタジーな設定ですが
無理矢理さは感じない展開で
とても好感が持てます
雰囲気的にけっこう重くて暗くて
バカみたいに楽しめるエンタメ作品では
ないので好まない人も多いかもしれませんが
ものすごくよく出来た良作だと思います
怖いシーンもけっこう多いですし
あまりお子様向けではなくて
かなり大人向けの内容だと思います
この作品、ジブリで高畑勲の
「かぐや姫のものがたり」の
プロデューサーをやっていた
西村義明さんが脚本なんですね！
高畑勲と何年も一緒にいて
ちくちく虐められていたみたいなので
高畑勲の遺伝子を受け継いだんだなぁ…
なんてことを感じて嬉しく思いました
ジブリで宮崎駿が迷走しまくった
「君たちはどう生きるか」なんかよりも
遥かに素晴らしく、いい作品だと思う
ディズニーの「ウィッシュ」と
公開日が被っていて
最初から１位をとる気はないのが潔い（笑）
そして「ウィッシュ」よりも
ず〜っと中身のある作品です
日本のアニメだと「鬼太郎誕生」が
ブレイクしている状況だし
「スパイファミリー」が公開されるし
「屋根裏のラジャー」に関心を
持ってくれる人自体が
あまりいなさそうで心配だけど
是非たくさんの人に観ていただきたい
好みはいろいろあると思いますが
この作品が好きだという人とは
趣味が合うと思うから仲良くしたいわ～
