故ラチェットスタンク

屋根裏のラジャーの故ラチェットスタンクのレビュー・感想・評価

屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)
3.6
6年ぶりぐらいのスタジオポノックで、スタイル、ルックの独自進化は勿論だけれど、それは置いといてコンセプトとのコネクションが強すぎて普通に気が気じゃなかった。自分もイマジナリーフレンドが居た側、というか今でも一応居るタイプなので他人事では全くなかった。ナイーブな人の生存戦略としてああいった存在は不可欠であるし、想像力による補助は重要なのだ。

結局自分は「自分を徹底して否定し、しかし都合良く慰めてくれるもう一人の自分」としてしかアイツのことを考えていなかったなと思い出して、アマンダぐらい信じ込んでやれたらなあ、と寂しい気持ちになるなど。『SSSS.GRIDMAN』とか、とにかく私が得するコンセプトだからたくさん作って欲しい(願望)。正直『モンスターズ・インク』みたいな方に傾倒し始めたところで話がよくわからなくなったけど、ロック全開のオープニングシーケンスやクライマックスの飛躍だけでもお釣りが返ってくる。軸は色々ブレてたかもしれないし話もやや詰め込みすぎかもしれないけど、これからもアニメ作ってほしいです!