2023年145本目。
スタジオポノック最新作。
想像力豊かな少女アマンダ、その彼女が生み出したイマジナリーフレンド的存在のラジャーは、アマンダの変化によって存在が消えつつあったが…。
監督、米林宏昌さんじゃなかったんだね。
映画はイマジナリーフレンドであるラジャーがアマンダが不慮の事故で意識不明となり、存在が消えてしまう危機に陥るところから始まる。
…あ、アマンダが成長して消える訳じゃないんだ。
イマジナリーフレンドだから、そういう展開かと思ってたのに(まあ、そうなると完全にトイ・ストーリーだけど)
なので、イマジナリーが消える、という危機感が本当にただ消えてしまう=イマジナリーが生きる世界へ生活を移すだけになっているため、緊迫感がない。
何なら、他のイマジナリーはトイ・ストーリー的な余韻を作ったり出来ている。
特に、アマンダの母親と彼女のイマジナリーである犬「冷蔵庫」の絆は、この映画の中でイマジナリーの使い方として唯一の成功。
後は、こればっかりはジブリから独立した米林さんだから仕方ないのかも知れないけど…。
宮崎駿タッチの絵面なのが、どうもなぁ…。
ジブリっぽい絵で、清廉潔白な内容を描かれることの違和感たるや。
そこが一番気になったかも。