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屋根裏のラジャーのmamecoのレビュー・感想・評価

屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)
3.7
小5の息子と映画館にて鑑賞。

イマジナリーをテーマにしている割に、わくわくを感じられなかったのは私が大人になってしまったから??

ようこそイマジナリーの世界へ!
ってあの勢いでわくわく感にどっぷり浸かりたかったのに、イマジナリーたちのキャラデザ(と言っていいのか?)がひねりがないというか単調というか。あれは子どもの想像するものってこんな感じだよね、を表現してる?でも子どもたちのイマジナリーは無限なはずだよね?
それともアマンダの想像力との対比を表現するため??
きっと何か意図があるんだよな?ってくらい魅力的なキャラが見つけられなかった。

1番残念だったのは、ラジャーに影があったこと。
いや、それはもう完全に個人的意見、というか希望なんだけど。。
想像されたものなのに具現化されたものと一緒の影があるって、なんか一気にラジャーが現実味帯びちゃって。
それともあれも何かの伏線だったのかな?


色々言ったけども、ラストの病院のシーンでよく分からんけど何でか涙出た。
大人はいつもいつも忙しくて、考えることもありすぎて、想像する時間なんてこれっぽっちもないんだよな。
でもそんな中でふと、昔の記憶に触れられた時の幸福感や懐かしさってほんとに何にも変えられない。

情報で溢れた現代に溺れながら日々を急かされながら生きるのはあまりにもつまらない。
私は忘れないよ、どんなに小さな面白さも拾い上げて想像する幸福感を。
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