あ、やっとここにもあるか。

最後に観たのは数年前なんだけど、「実相寺昭雄ポルノ三部作はすべて4.5点」と書いてあるノートがあるから。記憶通りもそうだよ。そう言っても結局実相寺昭雄によるエロ作品だからもちろん誰でも向けじゃない。映画マニアックだけが良さを認められるかな。

Wikipediaによると、あの時「私、何でもします」という映画も撮ったそうだけど、ググったらスチール以外全く情報が出ない。

実相寺監督のAVって聞いてたけど、全然そんなことなかった！！けど、ピンク映画ってゆうわけでも無かった。絶妙な角度で見えないようになってる
エロさよりも、相変わらずの実相寺アングルに心惹かれてました😊
音楽も完全に実相寺。

『アリエッタ』『ラ・ヴァルス』と続いた実相寺昭雄×加賀恵子三部作の最終章。探偵、人妻、その夫、その浮気相手...様々なキャラクターの間で交わされるいくつもの「對話(ディアローグ)」が、重層的に絡み合っていくというユニークな構成。誰と誰が對話するのかをワープロの画面で事前に提示してくる演出がメタ的で面白い。それぞれ腹の底では重大な秘密やドス黒い悪意を抱えながらも、それをおくびにも出さないで空虚な会話ばかり重ねる醜い人間たち。いかに相手を陥れるか、いかに自分だけ得をするか、そんなことしか考えていない奴らが繰り広げるコンゲームには虚無感すら漂う。コミュニケーションの断絶を表現した分割画面も使い方が的確で素晴らしい。写経を使ったラストシーンはATG時代の実相寺映画を思わせる感じ。