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TELL ME hideと見た景色の磨のレビュー・感想・評価

TELL ME hideと見た景色(2022年製作の映画)
3.6
1998年に他界したX JAPANギタリスト・hideの音楽を遺そうと奮闘した人々の物語。
実弟・松本裕士による著書「兄弟 追憶のhide」を映画化したヒューマン・ドラマ。

このhideの事故のニュースはハッキリ憶えてる。そこまでファンではなかったとはいえ、最近まで普通に活躍していたアーティストの突然の死に衝撃を受け、暫し茫然となったくらい。冒頭のシーンで当時の記憶がフラッシュバックしちゃったよ…。

自分が知ってるネタも多かっただけに、物語にグッと引き込まれた。真のファンが観たらどうかはわからないけど、普遍的に楽しめる作品だったと思う。

アーティストとマネージャーの物語といえば、やはり被ってくるのが「エルヴィス」。
映画そのものはあちらに比べるとワンペースで単調さを感じるけど、個人的にはこちらの方が好き。エンタメ王国・アメリカのスーパースターほど波乱万丈で栄枯盛衰な人はそうおりまへんわ(笑)

キャスト達の演技も◎。特にSpread Beaverのメンバーを演じていたアーティストの方々にはいいモノ見させて貰った気持ちが大きい。

実際の音源を使用したというラストのライブシーンは圧巻。やっぱイントロだけで曲わかるし歌詞も出てくる。同列に誰もいなかったので、声出さずにマスクの下で歌ってたもん♪笑

子供時代の写真と登場人物たちのその後のエピソードを入れてくるエンディングは感動不可避かと。


レコード会社社長役は津田健次郎。イケボが過ぎて逆に笑えてくる。会議のシーンで「お、急に黒幕来たぞ?」と見渡しちゃう(笑)
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