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ピンク・クラウドのaiのレビュー・感想・評価

ピンク・クラウド(2021年製作の映画)
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2023年、162本目。

有毒なピンクの雲に覆われた世界、人々は建物の中に籠る生活を強いられる。
コロナ禍以前に作られた偶然の作品にも関わらず、閉じ込められた人々の心情はリアル。
触れられなくとも人と繋がりを求めたり、仮想の世界に浸ったり、自殺をする者も。
つくづく人は弱い生き物だと痛感させられた。

なぜ建物から誰も出ていないはずなのにインフラは何年も問題なく使えて、テレビの放送もあり、食料の製造や物流もどうしているのか仕組みはよくわからず。
この映画は設定の不可解さを追求せず、ただ閉鎖環境に置かれた人間の物語を楽しむべきなのだろう。
自宅に閉じ込められた人はまだマシで、出先で缶詰になった人を思うと辛い。
コロナよりずっとハードな条件下で、彼らの行ないを嘲る事はできない。
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