アカデミー賞国際長編映画部門スペイン代表。
人生のうち33年間を隠れて過ごした男の半生。
アントニオ・デ・ラ・トレがその男を演じてた。年老いてからの姿は体重増量と老けメイクなんだろうか?
(わりとシュッとしたイケオジのイメージだったので老年期の腹まわりは驚いた)
フランコ独裁政権下のスペインで反逆者リストに入れられ、捕まれば処刑されてしまうイグニオは妻の家の穴というか溝に隠れる。
隠れて過ごすのが数日や数ヵ月かと思いきや、それが33年も続く。
これは気が狂うんじゃないかと思った……
妻の渾身的な支えあるも、見つかるピンチが幾度となく訪れる。
よくここまで耐えたと思うし、妻と息子が本音を吐露する場面は胸が痛くなるし複雑な気持ちになるなぁ。
広場恐怖症になるのも無理ない。
一瞬、捕まって刑期終えたほうがよかったんじゃないか?と思ったのだけど、彼には信念があったのと、捕まれば殺されるからこうするしかなかったんだろうな。
実話に基づきフィクションも混ぜてるようだが、こういう生活を余儀なくされた人が他にもいたということに驚く。