映の会

勝手にしやがれ 4Kレストア版の映の会のレビュー・感想・評価

5.0
逃亡生活中のミシェルと、アメリカ人恋人パトリシアが、パリを舞台に愛を確かめ合う。
映画史に突如現れた突然変異にみえて、実は映画史の文脈に向き合っていると感じる、大胆不敵な映画。

物語がわからないとか、そんなことよりも、映画は画面のつらなりを楽しむものだと教えてくれます。

撮影のラウール・クタールは戦場カメラマンだったらしいですが、監督のゴダールから、パリの街の恋を戦場のように撮って欲しいと言われたそうです。
そんなクタールの手持ちキャメラによるざらついたスナップのような画面の中のベルモンドとセバーグは、時を経ても色褪せない若々しさで満ちています。
映の会

映の会