まーさん

気狂いピエロ 2Kレストア版のまーさんのレビュー・感想・評価

気狂いピエロ 2Kレストア版(1965年製作の映画)
3.0
観たことがなかったので一度は観ねば!と思って観てきた。感想は。「私の好きなやつではない」です。
色彩は鮮やかで、絵画を描くように映画を撮っていたのだなあということと、監督はきっと人生に飽き飽きしていて、働くことにも飽きて、やりたいことを色々やれる環境にいて、全部やってみました、どーーーーーーーん!死。って感じなのかなあ、と思いました。
映画館で観ると面白いことが起こるもので、エンドロールになったときに後ろにいたおばあちゃんが「なあなあ、これで終わり?」と言ったのには思わず笑ってしまった。そう思うよね。多分、私とおばあちゃんが好きなタイプの映画とこれは、違うんだろうね。人生に意味なんて求めない方が多分いいんだと思う。映画を観ながらそう思った。この車に乗りたいから、この服を着たいから、ここでこんな画を撮りたいから、だからやりました。以上。ってのでいいんだと思う。これを多分真似して学生なんかが映画を撮るのでしょうが、酷評されますよ。ゴダールだから許されるんです。あれ、だとしたら、ゴダールであることに意味があるわけで、その評価は周りが勝手に付けてるわけで、意味ないことはないわけだよね。結局、ラッキーボーイ、ラッキーガールである必要があるということ?顔を青く塗ってダイナマイト巻いて死ぬしかないのか!!!
冷静に観るとめちゃくちゃ危険な撮影してるなと思った。走行する車に乗り込んだり、走行する荷台の上に立ったり座ったり、動き出す船に飛び乗ったり、列車がくる間際まで座り込んでいたり、車のすれ違いで停車してキスしたり。案外キャスト陣のドライブテクニックにかかってて、いまならやらせないんじゃないかなーと思った。まーでもみんな楽しいだろうね!天気いいし!
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