このレビューはネタバレを含みます
学生時代に一度鑑賞したけど
全く理解出来なかった作品。
2Kレストア版をミニシアターにて。
今なら少しは楽しめるかなと。
詩や文学小説・絵画・歴史・宗教に造詣が深くないと敷居が高いというか、上から目線の映像表現がどうにも気に食わないw
当時アルチュール・ランボーの詩集も買いましたよ！ ろくに読まずにお蔵入りしたが。。
自分的にはアルファロメオのジュリア・スパイダーやプジョー404及びフォード・ギャラクシー等の美しい車、そしてアンナ・カリーナの赤いワンピースを堪能する映画。
ベトナム戦争当時のゴダールが反米思想というのはなんとなくわかったけど、
結局のところ「妻であったアンナ・カリーナに浮気されて捨てられたゴダールがJPベルモンドを介して彼女を射殺し自らも爆死する』といったオナニー的妄想映画であり、こんな極私的な作りでマジ清々しいww
と言いながらも今回久しぶりに観て
いろいろ興味深いシーンを再発見できた。
田舎道で大破している車の上にあるハイウェイの残骸（あれわざわざセットで作ったのかな？）
最後の方で幻聴に悩まされている太った狂人のシーンが妙に長いが、あれが自爆死の伏線になっているのかな？
画面の赤色がとにかく印象に残って
同じ赤でもそれぞれが微妙に違う配色でそれがとても美しく映えていた。
とにかく映画館で鑑賞する事ができて
本当に良かったと思っております。
