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気狂いピエロ 2Kレストア版のひでPのレビュー・感想・評価

気狂いピエロ 2Kレストア版(1965年製作の映画)
2.5
2020年4月24日DVD。ブルーレイ。
2022年7月28日DVD、ブルーレイ。

当時としては画期的な撮影手法、革命的と言われてるので、それなりの先駆者だったのだろう。
ストーリーは大したことない。

ジャン=リュック・ゴダールの描く、「勝手にしやがれ」と並ぶヌーヴェルヴァーグ映画の代表作。
映画的ストーリーはなく、日常を切り取って映像は流れていく。
既成映画の要素を混ぜ合わせ、光・色・音を交差させて組み立てられた作品。
(ヌーヴェルヴァーグ:ロケ撮影中心、同時録音、即興演出などの手法的な共通性のある一連の作家・作品を指す。
単純に1950年代末から1960年代中盤にかけて制作された若い作家の作品を指す。さらに広い範囲の定義もあり)
「勝手にしやがれ」のジャン=ポール・ベルモンドを主演に。
ただただ破滅へと向かう主人公を描く。

「ピエロ」と呼ばれるフェルディナン(ベルモンド)は、不幸な結婚をしていた。退屈な生活から逃げたい衝動に駆られ、ふと出会った昔の愛人マリアンヌ(カリーナ)と一夜を過ごすが、翌朝見知らぬ男の死体を見つけ彼女と逃避行を始める。
アルジェリアのギャングに追われながらもフェルディナンは充実した生活を過ごすが、そんな彼に嫌気がさしたマリアンヌは、ギャングと通じてフェルディナンを裏切る。
マリアンヌを銃殺したフェルディナンは顔にペンキを塗り、さらにはダイナマイトを顔に巻き、死ぬつもりで火を点ける。
我に返ったフェルディナンは火を消そうとするが間に合わずに爆死。
カメラは地中海を映し、アルチュール・ランボーの詩「永遠」が朗読される。
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