えるどら

HiGH&LOW THE WORST Xのえるどらのレビュー・感想・評価

HiGH&LOW THE WORST X(2022年製作の映画)
3.8
きたぞザワクロ!今回も激熱だァ!!!

村山の卒業によってSWORD地区の不良高校たちがテッペンを取るために動き出した!
かつてのテッペン、鬼邪高を獲るために暗躍するは三校連合。
物量で押してくる連合に成すすべもなくやられる鬼邪高のメンツに、楓士雄は頭としての自覚を再認識する。
いつもの鬼邪高メンバーに鳳仙四天王、加えて鈴蘭まで登場しての大混戦!
ワンピースの頂上決戦編かァ~~~~~~!?!?

真っすぐでシンプルで熱いアクション映画。
良いんだよなァ…ハイロー。
ハイローの構成、かなりワンピースっぽいと気が付いた。
船長(頭)がいて、少数精鋭の幹部たち、そこに大量の下っ端。
混戦の中でお互いの幹部レベル同士の戦闘が発生し、幹部それぞれにそのキャラに相応しい見せ場が用意されてる。
最後は頭が敵のボスをぶっ飛ばして大団円。
カタルシスの感じ方が似てるなぁと思ってた。
今作は特に「仲間」というワードが多かったからかもしれない。
花岡楓士雄、絶対「覇王色の覇気」持ってる。

そんな楓士雄は今回「頭としての自覚・責任」を再認識することになった。
向こう見ずで出たとこ勝負が彼の良さでもあり、だからこそ冒頭で鈴蘭に単身乗り込んでも無傷だった。
だが鬼邪高のトップはそれだけじゃあ務まらない。
奇しくも村山と同じ「仲間を守るには頭としてどうすればいいか」という壁にぶち当たることとなる。
轟が「司を助けることを最優先にするべきだ」と言ったシーンが印象的だった。
轟は仲間のための喧嘩を理解しており、それを楓士雄に諭す。
しかし楓士雄はすでにそれを理解しており、轟に頭を下げて協力を仰ぐ。
村山が轟に伝えたかったことは既に轟の中に在り、それは楓士雄にも受け継がれている。
村山⇒轟⇒楓士雄の一本軸を感じた良いシーン。
そうして人肌向けた楓士雄は鳳仙、鈴蘭を味方につけ最終決戦へと向かう。

今作は完全に”仕上がっている”轟洋介が見られたのが最高だった。
やっぱりお前が鬼邪高のナンバーワンだ…。
ところで一匹狼で不良嫌いな洋介くんはどこへ…。
辻と芝マンがボコられて江罵羅の2人をボコり返すのあまりにも最高すぎる。
たった一人で1校潰してくるの頼もしすぎるでしょ。
クールなのに「味方がこいつらにやられたとわかったとき」「多人数相手に絶対負けられないとき」など気張らなきゃいけないときに人相悪くなって怒るのが超良い。
頭のサポートというか、「仲間がいちばん許せない奴に集中するためにそれ以外を引き受ける」みたいな役回りが多かった。
だけどそれを引き受けて遂行できるのが自他共に認める鬼邪高実力ナンバーワンよな。
小田島にサボテン以外全部を押し付けられた時はさすがに笑っちゃったけど笑

そんな小田島有剣は今作めちゃくちゃ出世したなぁ。
というか前作も小田島×轟のマッチアップが最高すぎて目が焼かれていたので、今作のプッシュは個人的に嬉しいポイント。
釣り仲間…釣り仲間……。
ファン人気が高いから出番増えただけ…に思えて実は今作ではちゃんと妥当なキャラピック。
鈴蘭を登場させるためには鳳仙を噛ませるのが手っ取り早く、佐智雄だといろいろ面倒なので話の早い小田島を採用。
クローズは詳しくないけど、鈴蘭と鳳仙の関係が垣間見えるシーンも多々あって面白かった。
佐智雄とラオウの邂逅はその向こうにある数々の因縁や関係が伝わってきてワクワクしてしまった。

楓士雄、轟、小田島の3人を中心に瀬ノ門とラオウの話を加えて進んでいく本作。
瀬ノ門は天下井がちゃんと悪役でこれはこれで良かった。
ラオウ周りは次回のための布石かな?
駆け付けてくれたときはテンション上がったし、ラオウの戦いは「タッパのデカさと腕のレンジによる圧倒的なねじ伏せ!こういう強さが見たかったんだぜ~!」ってなった。
次回作、これ以上の敵なんて出てくるのか?
鈴蘭と全面戦争とかになるんだろうか…?
でもみんな3年なんだよな…。
卒業、しちゃうのかな…。
ハイローザワースト、終わってほしくねぇよォ~~~~!!!!
いつまでも「行くぞてめェら」しててくれよォ~~~~!!!!
えるどら

えるどら