前髪メガネ

サバカン SABAKANの前髪メガネのレビュー・感想・評価

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)
4.0
バリバリに長崎弁ば喋りよる。

1986年、夏。斉藤由貴とキン肉マン消しゴムが大好きな小学5年生の久田は、夫婦ゲンカばかりだが愛情深い両親や弟と暮らしている。ある日彼は、家が貧しく同級生から避けられている竹本と、イルカを見るため海へ出かける。溺れそうになったり不良に絡まれたりと様々なトラブルに遭遇しながらも友情を育んでいく久田と竹本だったが、やがて別れを予感させる悲しい事件が起こる。

良かねー😌
未チェック作品でしたが面白かった。製作はミッドナイトスワンのCULENという事でどちらに転ぶか心配でしたが、よかった。
脚本がまず良い。11歳の夏休みの冒険とそこで生まれた友情がテーマなのだけど、シンプルで無駄がなく全然同じ経験なんてないはずなのにどこか懐かしい気持ちになるのは86年の設定に引っ張られ過ぎなかったからかな。キン肉マン消しゴムや斉藤由貴さんのカレンダーくらいだからか広範囲の層にノスタルジーが共鳴してしまう気がする。実家じゃなくてもおじいちゃんおばあちゃんの家だったり、何かの作品からのイメージだったり。小学生からしたら田舎って広くて何もないのに無限の可能性が見えていたなぁ。
日本で生まれ育ったからこそこの空気感には誰でもカラッとした暑さと潮の香りを思い出して没入してしまう。

11歳ってそう言えば思春期の入り口だったんだなぁ。

監督が劇団の畑出身かつ元芸人という事でほどよく笑えるシーンもありつつ大袈裟にならない範囲で小学生の大冒険を再現されてて良かった。

茅島みずきみたいな小学生男子を緊張させられるようなお姉さん女子高生になりたかった。。
前髪メガネ

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