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サバカン SABAKANのKのネタバレレビュー・内容・結末

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

草彅剛ではなく、子供たちが真っ先にクレジットで流れるのが良かった。何も起こらない、少年のアドベンチャー映画という感じで、穏やかな気持ちで見ることができた。竹原ピストル演じる親父がいいキャラ。いつもはおどけているが冒険に出発する息子の背中を押し、息子が辛い時に抱きしめられるような父親。そうありたい。
イルカを見るために旅に出るが、結局見ることはできず、そもそも本当にイルカがいるのかすら怪しい。それがただの口実だったとしても、そんなふうに無邪気に、誰かと仲良くなるために、あるいは何かを探すために冒険に行くという純粋さが自分からは失われていて悲しい。
友達だと自信を持って言い切れるような相手が、僕には何人いるのだろう。少ないが、その人たちは大切に、何十年も付き合っていきたい。
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