キラリ

サバカン SABAKANのキラリのレビュー・感想・評価

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)
4.3
“二人でいると何でもできる気がした”

昭和ジュブナイル作品の名作。想像以上に素晴らしくて、老若男女問わず多くの方におすすめしたくなる映画だった。思い切りノスタルジーに浸りたい方はぜひ!

本作は、1980年代の長崎を舞台に、2人の少年が繰り広げる冒険とそれぞれの家族との愛情に満ちた日々を描いたヒューマンドラマ。

和製『スタンド・バイ・ミー』と呼び声の高い映画であるが、確かに鑑賞後に強烈に残る切なさの余韻だったり、観る人の年代や置かれている状況によって考え方や見え方が変わるという点において、ものすごく近しいものを感じる作品だと思う。本作は、友情だけでなく、家族愛にも焦点を当てており、且つドラマチックな展開も含まれているので、個人的には『SABAKAN』の方がよりエンタメ性の高い作品になっているのではと感じた。

「子供が主役」を徹しているストーリー展開も良いし、またその主役2人を演じた俳優がどちらも映画初出演っていうもんだから驚き。でも映画初出演というその初々しさと業界に染まっていない純真さがこの映画の世界観にはドハマりだったと思う。父・竹原ピストルと母・尾野真千子の相性もこれまたぴったりで、キャスティングの妙の光る作品だった。
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