まず世界観を飲み込むのが個人的には難しかった。
ほとんどの住人はいわゆる人間の世界で
異物のように存在する動物人間の主人公一味。
"動物人間"であるがゆえに差別され
やむにやまれず犯罪に手を染めるのかと思いきや
偉い教授や知事さまの"動物人間"も存在する。
周りが主人公たちを恐れるのは
"動物人間"が故ではなく狼や蛇などのモチーフが
恐ろしいから、というのがまずシックリこない。
しかもペットとして普通の猫やネズミまでいるから
余計混乱と困惑が大きい。
一応その世界観を全て受け入れたところで
展開される物語が善い人悪い人論で
どんな見た目(本作で言えば狼など)であっても
善い面悪い面どちらも持ってるよね、という
正直当たり前やんけと思う範疇のお話。
あまりに道徳的すぎて食い足りない出来。
アニメならではのスピード感あふれるアクション
ケイパー映画としての面白さは
恐らく「オーシャンズ」シリーズや「ルパン三世」を
意図的にオマージュしており
そこそこ楽しめるので
全体としてはまあ及第点…という甘め評価。
芸能人キャストの吹き替えは全員そこそこ良い具合。
これは映画の評価とは全く関係ないけれど
最後のシーンの横でブラピとモーガンフリーマンが
小さな箱開けてそうだなと思った。