美しくもかっこよくも面白くもなれてしかも"普通のおばさん"もこなせるキャラで、しかもめちゃくちゃ戦えて英語も中国語もいける天才ミシェル・ヨーだからこそできた、中国系 "マルチバース・オブ・マッドネス" がここに誕生！
"巻き込まれおばさん"が最強の動きで戦う様は爽快以外の何物でもない！
A24のもとで『アベンジャーズ/エンドゲーム』のルッソ兄弟が製作、『スイス・アーミー・マン』のコンビが監督となれば当然面白くかつ個性的！
SFド直球のエフェクトからぶっ飛んだおふざけ、他映画のシュールなパロディまで何にでも手を出しつつ確実に1つの寓話としてまとめる手腕が流石！
ノリの割に長尺なだけあって、ドラマ性の高さも今作の武器。少年少女を "選ばれし者"にしがちな中、"色々な選択肢を捨ててきたおばさん" こそが運命の勇者として輝く展開。そして家族や人々との、愛に溢れるドラマ。笑いばかりかと思いきや涙まで誘ってくれる贅沢な傑作だった。
