roppu

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのroppuのレビュー・感想・評価

4.0
脳で起きることがテーマ、よってサイケデリック。
感情が振り回される。

マーベルの連続ものとか、ディズニーのリメイクなんかよりよっぽど良いエンターテイメントアクション。観たことないもんこんな映画。

落合陽一氏は「偏在する身体」という言い回しをするが、今作もおそらくどこかにそんな重大なテーマを感じられる。同時に偏在性とは、西洋、中東、アジア、他の宗教にある宗教感覚でもある、宇宙的普遍的なテーマ。

または国家ができるもっと前から、今のインドの辺りやサウス・アメリカでも、選ばれたものがサイケデリック系統やキノコを食べており、ボディ(日本語で言う体ではなく、物体そのもの)としての身体が揺るがされるようなことを人間はずっとやってきてるわけだけれど、身体と精神の関係ってなんなんだろう、という人間の最初で最後の問い。

ヨーロッパ移民の身としては、税務署のところとか変に感情移入できちゃう自分も客観的に滑稽、馬鹿らしい。

最後とか、笑いながら泣いちゃったʕ ꈍᴥꈍʔʕ ꈍᴥꈍʔ

映画でこれができたのはすごい。マトリックスと並ぶトリップ映画、でありながら、どうしても脳、身体というワードが心にざわつく。
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