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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのsiのレビュー・感想・評価

3.9
どう評価したらいいかわからない大混乱の映画
壮大な愛の物語
夫婦の愛、母娘の愛、父娘の愛、レズビアンとしての愛、動物との愛
ひとつひとつをトリッキーな映像とマルチバースユニバースに落とし込んで丁寧に描いていく

最初はなんだこのバカバカしい映像作品は…と思ってしまったが、
展開が進むにつれてわだかまりが解きほぐされた愛の映画になっていく

普段母や父との関係に悩む人
夫はなんて使えない人なんだろうと呆れる人
そんなひとには思いっきり突き刺さるものがあると思う

私自身も今まさに両親とのわだかまりを抱えて悲しみに蓋をしている状態だったので
ラストに進むにつれてこの愛の物語が非常に羨ましく、普段考えないようにしている「受け入れられる気持ち」への羨望から悲しくなってしまった。

良い映画です
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