松岡茉優

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの松岡茉優のレビュー・感想・評価

4.3
A24の中ではかなり面白い。A24大っ嫌いだけどこれは傑作だと思う。途中までは「映画」というフレームをぶっ壊すほどのカオス展開が続き、やりたい放題やってて素晴らしかった。 MCUが「延命」のためにやり始めたマルチバースを沢山皮肉るのかと思いきや、そんなことはなかった…が、(ベタすぎる)あの終盤とミッシェル・ヨーがマルチバースを体感して放ったセリフで泣いてしまった。地獄のような現実を生き抜いていく上で、誰しもが心に秘めている「自分は特別な存在」なのかもしれないという思いを「マルチバース」を使って演出するなんてズルすぎるだろ(泣)!
ミシェル・ヨーが素晴らしいのは勿論だけど、glee好きとしてはマイクが面白役で出てくるのが良かった。『私ときどきレッサーパンダ』など、ハリウッドでもアジア系の母親と娘の関係を描いた作品が最近増えているけれど何故なんだろう。
松岡茉優

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