hpyyr

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのhpyyrのレビュー・感想・評価

3.7
すっごい見たかったやつ。帰国の機内で観れてラッキー。

マルチバース設定やから、
正直6割くらい今何が起こってる?って思ってたし
なんか色々奇抜やしギャグな感じやったけど、
メッセージというか軸はシンプルやってジーンとした。

忙殺される日々、マイノリティとしての自分、不甲斐なさ申し訳無さを抱える気持ち、頼りないパートナー、あらゆる苛立ち不安悲しさ後悔が、
マルチバースの自分を通して、見方が変わっていくんやけど、それが良かった。
「なんの才能もない世界線の君やからこそなんでもできるんだ」的な言葉をかすかな希望に、主人公が奮闘していくのも良かった。
そうやねん、たいした取り柄なくても色々しょうもなくても分かり合いたいから頑張るねんな。

マルチバース前と後で同じ言葉を言うシーンがあるんやけど、それに続くセリフにグッと来て泣いた。

まあまあずっと奇抜やから、好みは分かれそうやけど、こういうテーマをこの世界観でやるっていうのはダルくなくて良いやんと思った。

普通のオカンぽい感じの人が主人公なのも、
東アジアの顔立ちの人らがメインなのも、個人的には観る優先順位高いし、嬉しい。
hpyyr

hpyyr