マジで素晴らしかったです。
親子間、世代間、それにとどまらないそれぞれの価値観の押し付けと反抗。
それを繰り返した挙句の断絶と、それによって各個人が抱えてしまった劣等感や自己嫌悪。
様々な可能性を見せ、"こうあるべき"なんてないんだよと、救いの手を差し伸べてくれるマルチバース。
だが、それもまた自分や他者への諦めと個人の閉じ籠りに一役買うこともある。
砂漠にある岩の様に、それぞれがその場所から動くことなく凝り固まるのではなく、お互いを「変われない」「どうせ分からない」と決めつけるのではなく、愛のある寄り添いと対話をしていく事がとても大事ですし
「人と比べたり人と違う所があったりしても、既存の社会通念と趣味趣向が合わないなと思ったりしても、自分が最低だなんて、自分が劣ってるだなんて、思わなくていいんだよ」と言ってもらえてる様で、もう本当に涙がちょちょ切れてしまいました。
この映画に勇気づけられる人はマイノリティかどうかを問わず、沢山いるでしょう。
家族や同性愛を軸にしながらも、全くそれだけじゃない普遍的な全ての人生に対してのメッセージを描けている。
本当に素晴らしい作品だと思います。
役者陣みんな本当良くて(ショートラウンドー！！泣)娘役のステファニー・スー、ホント素晴らしかった！
ワンチャン投げたのはマイナス100点
A24はたまにテンションが上がってそれどうなのよ？という表現をしがちなとこがある
