タカヲ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのタカヲのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

08-I-11

パート2からちょっとダレちゃったかな。多元宇宙のルールを手探りしながら理解するのが一番楽しかったり。
ヘンなことをしたらパワーアップ…って何だそりゃ。突然サタデー・ナイト・フィーバーしたり、お尻に異物を突っ込もうとしたり。カオスなんてもんじゃない、まるでヤクでもキメたかのよう。でも観賞後は満ち足りた気分。やっぱヤクかな。

(2023.08.27/新世界国際劇場)

洗練は既に受けたからかすんなりと楽しめる。「あれ、こんなにもシンプルな作品だったか?」と驚くくらいに。
ウェイモンドの「優しくならなきゃ 自分を見失ったときは特に」という台詞に尽きるんだよな。口づけしたり、整体してもらったり、SMプレイで気持ちよくなったり…。満足そうな笑みを浮かべ次々と倒れていく敵。あぁ、なんと優しさに満ち溢れたクライマックスなことか。しかもそれを成し遂げたのは、挫折と失敗ばかりの冴えない中年女性!とっつきにくいのは間違いないけど、誰しもが共感し得る成長譚だ。
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