メッチ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのメッチのレビュー・感想・評価

4.5
「水」は物を押し倒す濁流にもなれば、物を包み込める。マルチバースという濁流のようでも全て包み込む愛の映画。

新体験。その一言に尽きます。マルチバースを扱った映画は昨今まで多々あり、中でもMCUなんかは、マルチバースを扱い複数の世界線を同時進行するような描写はありましたが、ここまで頭がパンクしてしまいそうなほどの情報量の多さは本作だけではないのかと。まさに「カオス」。
ただ、マルチバースの描写も興味を抱くような面白さを感じましたが、それよりも家族愛の方が勝っていたような気がします。

あとは、予告編でも流れていたように、カンフーが本作の魅力。ですが私としては、アクションのカンフーよりカンフーの概念的なものが、本作とリンクしているところが魅力を感じていました。
たしかそれは、
「水のようになれ。形を捨てろ。水はコップに注げばコップの形になり、ティーポットに注げばティーポットにもなる。流れることも出来れば、激しく打つこともできる。」
と、昔誰かがカンフーについて言ってたのを思い出していたからですね。
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