akinaki

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのakinakiのレビュー・感想・評価

4.8
いよいよ、マルチバースやトランスメディア概念を前提としたアートシネマが生まれてしまった。限りなくパーソナルな絆の物語にマトリックス風マルチバースを表象として入れ込んだ「無」と「全」そしてその間を満たす「実質」の話。禅をシャレ乙に語っているようで実際はキリスト教のドグマを描くアメリカン哲学の教科書のような、またはメタ◦モダニズムを代表するような作品。まったく無理することなく完全にポリコレなのは監督の信念なんでしょうね。「狙ってないのにドストライク」。そこもさらにいい。
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