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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

4.4
『 愛こそがすべて👀 』

下馬評によるこちらの構えを遥かに超える強烈な展開!その畳み掛けに主人公同様最初は唖然呆然... しかし、実は単純なそのしくみが分かったなら、そこからは“トンデモ”なジェットコースターをただただ楽しめばいい!

いや、それにしても唯一無比、こんな作品そうそうない!「最先端のカオス」というキャッチコピー最初はどうかと思ったけど、「いったいオレは何を見せられてるんだ?」からの気付けば泣かされてた石ころ同士の場面観た今となっては腑に落ちた気もするw そんなわけで、さっそくエブエブ観てきましたよ!👀

プロット見ても、予告を見ても、「これは観てみないと何とも言えないやつやなw」と思ってたわけですが、いやはやホントにこれはなんとも形容し難い映画。いや何がスゴイって、これがホント驚くべきハイテンション持続型ジェットコースタームービーで、「おっ、なるほど!まずは序盤のひと盛り上がり!」と思ったら、何とそのクライマックス感を保ったままずっと進んでく!主人公同様のこちらの混乱は仕組まれたもので、その分かんないんだけど体で段々覚えてくみたいな感じは、ファミコンソフトを説明書無しで借りて挑んでるみたいな感じw 最近のゲームみたいなチュートリアルなんて親切設計はないのである!そのあたり、進行に対しての説明の省いていき方がまた絶妙で、「えっ、今のはどうゆう事?」に対して、「なるほど!そうゆう事か!」と感じられる答え合わせ感がまた楽しい作品でした。

ただ、観た人の評価、これは割れるでしょうね。この映画を起承転結できっちり読み解こうとした場合、真面目に観ようとした人程悪い意味で裏切られるかもしれません。あと、延々と“転”が続くかの様な構成も観る人によってはウンザリかもですね。

これはあくまでボクの所感なのですが、この映画はそこに至るまでの展開がぶっ飛んでたからこそ、それら全てを愛で内包するかの様な普遍的な着地が本当に愛おしく尚且つ感動的で、ウソでもなく最後は涙してしまいました。もっと言えば、そのカオスは人生や家族との日々の生活における様々な出来事ともとれる。想定外の連続と思い通りにいかないからこその人生。でも、それを共に乗り越えてくれる家族という存在の尊さ。また、主観的なやさしさではなく、あくまで相手を思いやる“愛”というもので語る事にこだわった点を評価したいです。

ちなみに、ボクはエンドロール最後まで観てから席を立つ派ですが、今作に関してはちょっと観ないで帰ろうかと思ってしまいました(結局最後まで観ましたが)。その理由は、この映画を観たら奥さんと娘に一刻も早く会いたくなったからです!こんな事言うとこの映画の事がますます分からなくなっちゃいますかね?

最後に...
映画を通じてキー・ホイ・クァンとまたこうして再会出来た事に感謝!
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