T3K3

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのT3K3のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

IMAX/2D/字幕


本国公開から約一年間、海の向こうの高評価レビューでカンストしてしまった期待値が逆に不安要素となっていた今作は…ヘンな映画!!!「A24の最新作かあ」ぐらいの気楽さで臨みたかったのが本音。

ただ『スイス・アーミー・マン』の監督コンビだったことを完全に失念してました。じゃあ納得だ。

流れ込む膨大な情報量に気を取られてしまったが、その辺は大して重要ではなかった。広大な世界観で繰り広げられる戦いの行き着く先はミニマムな家族の物語。ほぼエヴァだね。

マルチバースの楽しさも、それを使ったメッセージも、アクションの満足度さえも、これ1本で現行MCUを軽々超えていった。結局ルッソ兄弟がすごかっただけなんか。

【以下『クアントマニア』への文句を含みます】

今作こそが、マルチバースサーガで見たかった『アントマン3』だったよ。「ダメ親父のスコットと指パッチン期間でグレてしまったキャシー」でこれぐらいやれたんじゃないのか。ましてや、MCUにおいて"重要作"ではないことに製作陣がコンプレックスを抱いていたならメタ的にも尚更。ヌルい脚本で「低評価レビューに落ち込みました…」じゃないのよ。

…キー・ホイ・クァン痺れたな〜。普通に楽しんだけど、上がりきったハードルを一度下ろせたので2回目行きたいです。
T3K3

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