家父長制的な家族観に正面からNOを突きつけつつ、昨今の極端な家族アンチとオールドファッションな家族って素晴らしいよねという価値観の間をとった作品。
家族だからといって仲良くして一生一緒に生きていかなきゃいけないわけじゃないけど、絶縁するほど憎んでもいないときどうしたらいいのかというときの一つの答えがここにある。
キー・ホイ・クァンがとにかく良い。今までなら女性が背負わされてきた描写(仕事と私どっちが大事問題、本当はもっと愛し合いたい願望など)をキー・ホイ・クァンが担当しているのが印象的だった。のんびりウェイモンドからアルファ・ウェイモンドに切り替わる瞬間、たぶん全人類好き。
カンフースターとしてのミシェル・ヨーのメタ的な要素も好き。あの世界線は完全にララランドだった。ララランドだよ。