ひろ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのひろのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

予想通りだけど、期待以上ではなかった。
マルチバースを題材にした時点で「永劫回帰」的なテーマになることは予想ついていたし、そこに家族愛が絡むことも予定調和でそこが残念だった。

しかし、映像表現やマルチバースをアクションに活かす設定部分は確かに面白いため見ていて退屈はしなかった。
偏在する多元世界のドラマを一斉に動かしていくのも新しい作劇だなと感じた。
しかし、メインプロットである「家族愛と常識の衝突」の物語をあらゆる世界観で描いてるだけとも受け止められるので正直プロットの停滞を感じるところも多かった。もちろん別の葛藤を持って来られても理解が及ばないと思うので、それが問題というわけではなく、「面白い作劇手法ではあったが素晴らしいとまではいかなかった」というのが個人的な意見。

良くも悪くも設定一本勝負の映画。
期待値がデカすぎたが、面白かった。

この手のセカイ系の作品が日本アニメ以外で出てきて、評価されているのは純粋にエンタメ市場の成熟を感じる。
ひろ

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