Aria

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのAriaのレビュー・感想・評価

4.5
花粉症とか関係なくマスクの中は涙と鼻水でべっとべとになった…。

初っ端から言葉を選ばずに書くけれど、
自殺願望がある人がこの映画を観たら何を思うのだろうか。


今ここにいる自分は、森羅万象と無数の選択が絡み合った上で存在している。

人生の分岐点はその選択と同じく無数にあり、何をするのも、どこに居るか・行くかも自分の決断で全てが決まっている。

つい先日、私も人生における大きな決断をしたところで、この選択がこれからの自分の人生を大きく変える事は明らかで。
一方で、選択しない事もできたわけで。
人生は選択の連続で、大小関係なくその選択の結果が今の自分なわけで。
なんか純っぽくなっちゃった。

ものすごく当たり前の事なんだけど
普段そんなことを意識しながら生きている訳もなく。だけど、この映画はものすごく大袈裟に、大正論をこれでもかとぶつけてくる。

めちゃくちゃ壮大に描いているけど、それぐらい1人1人の人生は大きくかけがえのないもの。

キャスト陣の熱演がそれを物語っている。
周りのモブの方たちも、色んな人生の演じ分けをしていて、それぞれが主人公の世界を生きている。自分も唯一無二なんだなと気付かせてくれる。


人生が無意味だと思う時があったとしても、ジョイにとってのエヴリンのように、大切な事を気付かせて受け入れてくれる存在がどこかにいる。そんな人を探すか探さないかもまた選択。

久しぶりに感情をぐわんぐんに揺さぶられた。

追記:朝イチで鑑賞して、上映後にトイレで涙拭いて、カフェ入って感想書いて、アカデミーの結果調べてたら素晴らしい結果の数々で、そして制作、キャスト陣のスピーチ観てまたカフェで涙と鼻水垂らしてます。ありがとうございました。
Aria

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