なんじゃこりゃ。
どうして泣いてしまったんだろ。
家族構成が一緒だからかな。
ウェイランドの気持ちで観てしまったからかな。
この映画。
全く面白くない。
さっぱりわからない。
何が楽しいの?
え?アカデミー賞作品賞?
って人も少なくないはず。
いやむしろ、ハマらない人のほうが普通かも。
でも、アカデミー賞という点で言えば、
主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、受賞。
ここには誰も異論はないだろう。
皆さん全員が全員、怪演だった。
僕自身も、この難解な作品の構造や意味を完全に理解できたとは到底言い難い。
ただ、
どのヴァースに存在するウェイランドも持っていた"武器"。
エヴリンが、様々なヴァースを経験して、ウェイランドの武器を理解したことで、最後に会得した、いや、気付いた"技"
それらには、純粋に共感できた。
そこは、難解ではなく、極めてわかりやすかった。
だから、自分自身に置き換えて、込み上げるものがあったのだろう。
人生って、上手く行かないことだらけだ。
ここで成功してたら…。
あの時あっちを選んでいたら…。
あの決断をしなかったら…。
逆に決断してたら…。
こんなことの繰り返し。
それらは全て分岐点。
自分が進まなかった道、選ばなかった選択肢は、すべてマルチヴァースだ。
そんな「もしも」の世界を夢想すること。
それは、決して悪いことじゃない。
ただ、「たら、れば」の世界だけに意識が向き過ぎてしまうこと、そのことの危うさもこの作品には描かれてた。
色んなことをたくさん考えてしまう不思議な映画だった。
🦝🥯