しゅう

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのしゅうのレビュー・感想・評価

3.8
字幕版を鑑賞。

中盤までは、何処に向かっているか分からないままに引き摺り回される愉しさがあったが、途中『個人と家族の問題=世界の運命のセカイ系』プラス『有り得たかもしれない人生としてのマルチバース』という劇構造と物語の先行きが見え始めてからはテンションが若干落ちてしまった。

それでも最後まで面白く観れたのは、なんと言っても主演ミシェル・ヨーの存在。主人公エブリンの物理的な勁さと精神的な気高さを見事に体現するまさにハマり役。そもそも、"カンフーで全ての問題を解決する女性"を説得力を持って演じられるのは彼女以外考えられない。
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