最高にカオスで最高に普遍的！
いやーこの映画、1年くらい前から本当に楽しみにしてたから、もう「観れた」ってだけで感動ものだった。
そして実際見てみると期待通りの無茶苦茶具合に、いい意味でわかりやすくテンポのいい王道展開。それでいて一つ一つの大喜利にセンスがある。ギャグセン高い監督には一生ついていきます。しっかりエンジョイしました！
ただ、勝手に期待し過ぎたところは否めない。しっかり期待した分だけ楽しめはしたし満足だけど、どこかで、こいつは俺の人生ベストに入るくらい性癖刺さりまくりボンバー体験になるんだろうなぁとか考えてたから、そこまでではなかった。それはおそらく、描こうとしている軸がかなり大衆的だったからというのが大きいと思う。表現は特殊で変態的に見えるんだけど、ベースの感情とテーマは超王道ってところが今作が広く愛される映画になった所以だと思う。
これは決して悪いことではなく、変なことしても、ちゃんと広く届けられると証明できた稀有な事例としてむしろ物凄い偉業だと感じる。ただ、個人的な熱量を高めるにはもっと「これって俺の話、、、なのか？」くらいエッジーな話にしても良かったかもとは思った。
そんなことは俺の話で、それよりもっと重大なことをこの映画はやりきった。アジア系アメリカ人をど真ん中に置いてオスカーで暴れまくったんだこいつは！！
とにかくおめでとう！！
