今年のアカデミー作品賞をはじめ、主要賞を獲った作品。ほとんど興味なかったので、スルーするつもりでしたが、「インディジョーンズ 魔球の伝説」や「グーニーズ」に出ていたあの中国系少年が出ていると知り、懐かしさに駆られて鑑賞。
夫婦でコインランドリーを経営する壮年の女性。仕事がうまくいかず、夫婦仲もイマイチ、そこに気難しい父が訪ねてきて、さらには一人娘は恋人である彼女を紹介したいと、家庭環境は大混乱。そんな最中、納税説明に役所を訪れた際、エレベーターで夫が急に豹変し、「お前が世界を救え」と言われる…
確かにマルチバースを行ったり来たりしつつ、カンフーアクションのバトルが繰り広げられるためにカオス感は高いものの、そのマルチバースはあくまでも、「心の距離感」を示すための設定に過ぎず、壮大な愛の物語になっています。
子供とは別の宇宙ほどではないけど、別の世界にいるくらいの距離は感じるので、石になった母は娘に擦り寄って行くシーンは、グッとくるものはありました。お下品なネタ連発はさておきで。
しかしながら、これがアカデミー作品賞を獲る映画かと言われたら疑問が残ります。アジア系やジェンダーへの意識が働き過ぎでは？と勘繰ってしまいますね…
