hiromi

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのhiromiのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

人生の後悔を抱え、確定申告で四苦八苦する主人公が「パラレルワールドの自分・家族の人生」を冒険し、「過去と今」と向き合いながらマルチバースを救うミッションを課されるという、とにかく説明しづらいストーリー。本国では、カンフー・ファンタジー映画として売られていたが、実際の中心的テーマはアジア系アメリカ人の移民家族が抱える複雑な葛藤で、クィアな人や親と世代の差等で悩んでいるようなマイノリティの視聴者に直接響くように作られている。


アジア系アメリカ人の移民の物語、クィアの物語、鬱やメンタルヘルスの状況を描いた物語、とすべてを盛り込んだ作品を作ろうとした結果、いろんな人が共感できる」作品になった。

自分のトラウマを受け入れて、それを癒やし、修正するための努力、親の心境の変化が描かれていて、トラウマの連鎖を断ち切る過程が描かれている

自分の考えを変えることがいかに難しいか、エヴリンはマルチバースを通り抜け、脳を粉々にされ、文字通り同時にどこにでも(everywhere)存在しなければ、考えを変えることができなかった。

すっごくお洒落な映像にした、いい意味でのB級映画っぽさ。新しすぎて、ネクストジェネレーションが作った感満載。
8割しょうもないコメディに笑い、1割は飛び抜けた映像ワークに置いてけぼりな気持ちになり、最後1割はしっかり泣けた
口コミで泣いたと読んで鑑賞に行ったが、最後の最後まで、どこで泣くんだと思っていたが、最後は母と子のやりとりは鉄板で泣けた
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