アナル豚

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのアナル豚のレビュー・感想・評価

4.0

率直に好きなやつでした。
面白かったです。感動しました。
見る前からなんとなく賛否両論ある映画というのは聞いていましたが、確かにこれは人を選ぶというか、好きな人は好きという感じですかね。

僕はマトリックスとかエヴァンゲリオンとかが好きです。
SF、精神世界とかパラレルワールド、人類、感情(愛憎)、オーバーダイブ?(乗っ取り)的なのとかそういうのわりと好物なのでこれはハマりました。

パラレルワールド要素もあるので、結局あれはどうなったの?あっちは負けたの?とか疑問は残りますが、こういうややこしいのが好きなんですよね。
こういうのは、あれはどういうこと?と引っかかってしまうと取り残されしまって一気に面白く無くなってしまうので、フィーリングでとりあえず最後まで突っ走るのが大切やと思います。



そして何より「愛(優しさ・思いやり)は世界を救う」派(別に某24時間テレビは全く興味ないですが)の僕にとってはとてもよかったです。

ごちゃごちゃしてましたが結論わかりやすく、シンプルに"必ず最後に愛は勝つ"ということでよろしいでしょうか?

また家族を大切にしなきゃなとも思いました。
何があっても(たとえ自分が世界を滅ぼしても)家族だけは自分の味方であって欲しいし、自分の家族(子供)が全世界の敵になったとしても絶対に、自分だけでも、その味方であろうと思うからです。

もし自分の家族にヒトラーがいたとして、彼のことを僕は愛せるでしょうか。とか考えると風呂敷を広げすぎたかな、と少し思うのですが、僕はヒトラーの"ヒトラー"でない部分も知っているので...たとえ自分が死のうともギュッと抱きしめて信じたいです。

これが綺麗事というのはよくわかります。
(家族であってもとてつもなくどうしようもない軋轢がある家族、クズ親が現にいくらでも存在するのもわかっています)
そう思える自分はたまたま恵まれた家庭に生まれただけかもしれません。

しかし、そう信じたいのです。
愛に生きなければ生きる意味がないと思うので。
僕はそうするだけです。

まあね劇中では、お母さんの愛も結局、独りよがりみたいなとこありましたけどね。
だって人のことなんかわからないもん、この世は誰かの勘違いと優しさでできてると前も言いましたが、結局は勘繰り合いよ。
ただ何事も良心に沿って動いた方が結果的に悪い方向に行く可能性が低いというだけ、そんな不確かなものですが。
誰も信じなくなればそれは終わってしまう(終わってしまえば今よりよくなることはないと思う)ので、僕はただ信じるだけです。
愛をね。


そりゃ毎日殺してやりたい奴なんていくらでもいるかもしれません。しかし大半は2時間もすればそんな奴のことどうでもよくなっていると思います。
もっと何年、何十年かかったとしても許せない奴(それこそ自分の愛する人を殺したレベルの奴なんかがいたら)はどうなのかというのもありますが、自分はそこまでなったことがないのでそれについてはなんとも言えないし、「愛の力()で許せよ」とか言われますと、早速、前言撤回しなくちゃいけなくなるのですが。
まあそれも"愛ゆえに"ですね。
便利な言葉です。"愛"の名のもとに実行された行いは全てが許されてしまうような。
でもね、殺してしまうのは1番簡単かもしれませんが、それをしちゃあ、色々とお終いなのでね。
だからね、(そもそも)殺しちゃいけないんだ。
ん答えになってないね。



 なんかねいつも通り書いてる途中に意味わからんくなってきたけど、まあ鑑賞直後の率直な感想、思い出、備忘録、自分用のメモということで。何言ってんだこいつと思ってください。僕もそう思います。metoo
 この作品を映画館でみれてよかった。何かあったわけでもないが久々に映画館で映画をみてやっぱり映画は映画館でみるべきだよなとおもったデス。
アナル豚

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