Gam

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのGamのレビュー・感想・評価

4.5
なんで俺はこれで泣いてんだ。
エンドクレジット、意味不明な涙が恥ずかしくて、笑いながら泣いていた。

たぶんタイミングが良かった。いまの精神的なコンディションが、物語に共鳴しすぎてしまった。家族の死、パートナーとの関係、仕事における自己実現。悲しいことも幸せなことも、全て自分が選んだ、自分にしかない尊いものなんだと、痛感してしまった。「自らルートを選択すること」に意味がある。絶望にいても、選択を重ねることで前に進みつづけることができるから。そういう人間の光みたいなものを、ブワッと感じて、泣いてたんだと思う。

悔いなき選択を重ねて生きたいと思った。

そんな素晴らしいものを掲げながら、マルチバースで下ネタしながら語ってくることが、ずるい。ふざけんなよ。笑いながら泣いてしまうじゃんか。人間に生まれて良かったよ。
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