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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのKのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

グラウンドルールを理解するまでに時間がかかり、SFとして成立するのかどうか迷う時間が続いてそれも含めてドキドキ感がある。後半になって、主人公自身がエンパワメント他宇宙の自身により、もしくは娘によりエンパワメントされて自身の存在価値を確かめるシーンがあり、コインランドリーから飛び出すところはフェミニズムの流れを感じた。
一方で物語はいわゆるセカイケイが続き、自らを陰で支えていた夫のやり方を踏襲する形で娘と世界を救う。ブラックホールに途中何度も飲み込まれそうになるが、ようやく抱きしめるまで至る。
うーん、映像は良いし、世界線が並行した形が見られるのは面白いが、セカイ系の限界を感じるし、新しいものがあるかないかで言うとあまりそう言った点では面白みはなかった。
でもこれは観ないとわからないところではあるので十分劇場で見る価値はあると思うし、中国の情勢考えるとより、既定の価値観から抜け出すことの意味合いは変わってくるかと思う。
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