RAMPO

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのRAMPOのレビュー・感想・評価

2.0
う〜ん、これは。

私にはよく理解できなかったです。
何というか、マルチバースっていうのは理解するんですが、脈略なく突然、異世界に引き込まれて、しかもどうも意識だけ複数の世界線に跨がって、しかもそれが同時進行的に進んでいくということで、斬新といえば斬新な、煩雑といえば煩雑な物語構成(設定)になってます。

とはいえお話自体は極めてシンプルで、むしろ中二(失礼。)的発想の域を出ないもので、マルチバース全ての世界に迫る重大な危機っていうけど、蓋を開けてみれば随分と狭い範囲での出来事を描いてます。

それを終始下品なギャグを交えてガチャガチャ無節操に描くもんだから、嵌る人にはハマるのでしょうが、私にとっては置いてけ堀感が半端なく、それでなくとも長めの上映時間がとにかく苦痛で仕方なく、早く終わってくれと願うレアな体験でした。
DVDとか配信・地上波視聴なら、視聴を中止したり、一旦中断して頭を整理の上、再チャレンジもできるのでしょうけど、劇場で観ることの恐ろしさを学びましたw。

もうね、冒頭の騒がしさからもう乗れない。五月蝿すぎ。
きっと色々な伏線散りばめて展開に合わせてキッチリ回収もしてるのかもしれないし、色々と意味あることを抽象化して描いてるシーンもあるのかもしれない。
でも私には一切伝わりませんでした。推察、考察する気も起きません。

これまで近年のアカデミー賞受賞作品、「ジョーカー」にしろ「パラサイト」にしろ、好みかどうかは別として受賞するだけの力はあるなと感じられるものでした。
だからこそ事前に賛否両論(しかも両極端)なのは知ってて、敢えて劇場で観てみたのですが、本作に関しては何故アカデミー賞?と思ってしまった。
あー唯一、実は壮大な妄想かもって点では「ジョーカー」と類似w。

まぁFilmarksでの評価は決して低くないし、高評価の方も沢山いるので解る方には解るのでしょうね。
私には分からなかった(少なくとも面白いと思えなかったって)だけの話。
RAMPO

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