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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのsatoのレビュー・感想・評価

4.2
こんな混沌としていてハチャメチャなのに、観た後は爽やかなの気分だったのが不思議。もし仮に誰かがネタバレしてもあの独特の雰囲気は伝わらなさそう。
他の世界線の自分に目まぐるしく変化するSF要素や、かなり本格的なカンフーアクションがあったりと見所が沢山あるのに上手く纏まっているのが素晴らしかった。挙げ句の果てに下ネタや人外になった世界線のシーンもあるから、良くも悪くも何かを十分に堪能できるとは思う。
その上この映画の主役、エブリン一家の話もかなりしっかりしてたのも良かった。あまり上手くいってない現状から、エブリンを主軸に夫、父、そして娘に対する想いが伝わってきたし、違う世界線を介して改めて家族と向き合う展開も流石だった。
石が落ちるだけであそこまでドラマチックになる映画は中々ないと思う。
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