みち

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのみちのレビュー・感想・評価

4.3
ジャンプ台!

マトリックス的な難しい話と、馬鹿げた設定のバランスがちょうど良い。何かにしくじったとき、別の宇宙ではうまくいっている自分がいて、しくじり続けた人生なら、マルチバースにはそれだけたくさんの成功例がある。人生における可能性をうまく単純化していて、うまくいったはずの人生を文字通り垣間見せられながら、それでも今を生きる、着地点もいい。
正直言ってわからないところもたくさんあったし、気持ちのうえで主人公やその娘と同じ場所にたどり着けたとは思えないけど、終始楽しかったし笑ったし大事なものを受け取ってしまった。映画館を出たあとの池袋の雑踏の現実感のなさまで含めていい映画でした。
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