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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのSSDDのレビュー・感想・評価

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■概要
中国系アメリカ人の中年女性は経営破綻しかけたコインランドリーでうだつの上がらない生活をしている。頼りない夫と反抗的な娘、厳格な父親…ある時に税務署で納税について監査官と話し合いに行く中、夫が豹変し奇妙なことを口走り始める。
多次元宇宙が危険な状態となり、宇宙の安定化のために戦えと告げられる…。

■感想(ネタバレなし)
全く前知識なく観始めましたが、笑いの要素や下ネタなどまったく面白味を感じず、法則性の話などは理解できましたがいつ面白くなるのかと期待してるうちに終わりました。

なんというか笑いのツボが合わない人の肉体的にダメージがあるようなボディーランゲージが強めのギャグを終始見せられているとか、笑えない自虐ギャグを見せられているような、なんとも座りの悪さしかなかったです。

後からアカデミー賞の授賞作品とわかり、あーやっぱりアカデミー賞ノミネート作品ってまったく合わないものばかりだなぁと改めて認識。

なんか幼稚な発想を映像化しましたというのでも、最近見直したカンフーハッスルの方がストレートな馬鹿らしさに笑えましたけど、本作はシリアスな中に入れ込むには入ってこないほど不真面目な映像が多く感じました。













■感想(ネタバレあり)
・ルッキズム?
太っていることも個性、痩身であることを強要するなと母親の心ない言葉を批判するための演出が逆効果。
娘が様々な奇抜なメイクファッションに成り代わる…痩身で何を着ても様になるならこの演出がハマりますが、どの衣装でもコントにしか見えない滑稽さが逆にルッキズムという批判を滑稽にしている。
細いこと容姿が美しいことも個性。その個性が強い人を認めたり、美しさを感じることを否定する意味が自分には理解できない。

・ディルドやら指ソーセージで興醒め
何かの揶揄なのか悪ふざけかは知らないですが荒唐無稽を通り越して、笑えもしないしひたすらにつまらない。
なぜわざわざその表現にした?こんな映像みたことないでしょと映画界に印象付けたかった?あまりにもくだらない。

・下ネタ
異物を入れたり、下半身露出してカンフーするのが面白い?
マッチョ思考すぎて面白くないです。
脱げば面白いとか下品な飲み会ですか?大学生のノリですか?何が面白いんですか?

・犬
犬を武器にして振り回す?…憤りしか感じない。なにがおもしれぇんだよ?

・総評
多様性やの風刺的な要素を入れ、章立てを入れて知的なニュアンスをいれようと、不愉快な映像が差し込まれればくだらなさが際立つだけ。
ヒューマン要素もだからなんだよ、多次元宇宙でも結局人間家族が一番。あーそうすかって感じですね。
ポイント使ったので最後まで観ましたが、ポイント使わなかったら即消してましたね。
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