律

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの律のネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

岡本太郎風に言うと「なんだ、これは」って感じ。笑笑

映画をみ観る時も、本を読む時も、友達と話す時も、90分の講義のために往復で計5時間、電車に揺られている時も、いついかなる時も、その行動に「価値」とか「意味」を求めてしまう自分がいる。もちろん、この映画をみてる時だって私は、何か得よう、何か学ぼうと、価値とか意味とかを見出そうとしてた。
だけどこの映画は、その私の魂胆を恥ずかしいくらいに見抜いていて、それを根底からひっくり返されたように感じた。
「ここにはほんのわずかしか、本当に意味のある時間なんてない」
から、ものは観たいように観るべきだし、感じるままに感じるべきで、物事に無理に意味を持たせる必要はないし、自分の人生に変に価値を付けようとする必要はないし、「もし〜」の世界を求める必要もない。

もっと突拍子もない、無駄でしかないことをたくさんして人生終えるしかないな、と思える作品でした。
律